小梅ちんいっしょうけんめい

小梅ちんはご飯を食べるのが苦手です。ときどき休みながらゆっくりゆっくり食べます。食べ終わるまですごく時間がかかります。だけど最後までいっしょうけんめい食べます。by お父さん


お父さんのポエムを解説しますと、小梅はご飯(フード)を食べるのにすごく時間がかかるのです。一粒一粒食器からベッドに運んで、行ったり来たりしながらよく噛んで食べるのです。クレートに運んだりもします。人間が傍にいるときは、一粒一粒運んで来ては膝の上に乗って食べ、食べてはまた食器へ取りに行くのです。だからすごく時間がかかります。


お母さんが一生懸命な小梅ちんで思い出すのは、小さい頃、パピーパーティーに連れて行ったときのことです。初回は初めてたくさんのわんこたちの中に入ってパニックになってしまい、ずっと人間の陰に隠れていました。2回目の時は、年の頃も同じトイプーちゃんと仲良くなりたいのですが、なかなか思いが伝わらないもどかしさを「何で遊んでくれないのー!わんわんわんわんわん!!」とトイプーちゃんにぶつけてしまったのです。トイプーちゃんはたじたじです。でも、他のわんこと遊びたいという気持ちが進歩だったとお母さんは思います。


同じ頃に、しつけ教室にも行きました。同級生は柴犬のコロクちゃんとパピヨンのヒミちゃんです。しつけ教室といっても小梅を小さい頃から育てていて困ったことはほとんどありません。しいて言えば犬見知りが激しいなことです。そういう点では、遊び大好きで初対面わんこにも物怖じしない、コロクちゃんのようなワンコは最も苦手だったのかもしれません。コロクちゃんが小梅を遊びに誘うと、わんわんわんわんやってしまい、コロクちゃんはシュンとなってしまいました。しかし、小梅はわんわん吠えながら、前足を床にぺったりつけてお尻を突き出す遊びたいポーズをしています。遊びたい気持ちはあるのですが、素直に表せないようです。


次のしつけ教室では、小梅はコロクちゃんを追いかけっこに誘ったり積極的に遊ぼうと努めていました。自分の殻を破って他のわんこと仲良くしようとする小梅。根はけして社交的ではないのですが、努力して変わろうとする小梅。お母さんはそんないっしょうけんめいな小梅をとても愛おしく感じるのです。


桜次郎を我が家に迎えたときも、初対面から小梅おねえちゃん大好き♥な桜次郎とは異なり、なんでうちに他のわんこが。。。と不満げにしていました。遊びたい盛りの桜次郎にからまれては逃げてばかりいた小梅ですが、やがて桜次郎に反撃することを学びました。おやつをとられてばかりいた小梅ですが、横取りされることもなくなりました。今では桜次郎とも立派に渡り合っています。というか小梅のほうが強いです。常に試練を克服してきた小梅。いっしょうけんめいな小梅ちんです。